№54 防災食クッキング体験と2月例会に参加して
皆さんごきげんよう~居座り続けた最長寒波も今日あたりから緩みました。春の気配を感じさせますが、寒の戻りがあるかも知れませんね。先日、ラポールへ行く途中、。寒い中、健気に咲いている姿にパンジーの花に惹かれてつい新横浜公園へと寄り道をしてしまいました。
【防災食クッキング体験】
2月9日(日)午前中、聴覚障害者災害対策救援横浜市域本部主催の災害時を想定したクッキングの実習が行われ、この道のベテランでいらっしゃる曽我辺弘美講師をお招きして5団体から参加した皆さんと一緒に取り組みました。写真↓開始前の準備をされている先生
今迄、災害が発生したら「専用の非常食」を利用すると言う観念しかありませんでしたが、この実習に参加して「へぇ~なるほど!」「目からうろこ」の連続でした。ポイント=どの家庭にも日頃から常備しているだろうと思われる食品を高密度ポリエチレンのポリ袋(チャック付きのzipは不可)に入れて火にかけ調理すること。写真↓今回使用したポリ袋(必ず耐熱温度表示を確認すること。
今回、①ごはん3種(米にペットボトルの水を入れた白いご飯、缶のトマトジュースを入れたトマトご飯、ペットボトルのお茶を入れた茶飯)②おかず2点(乾物の切り干し大根の煮つけ、野菜スープ)③デザート(ホットケーキミックスで作る小豆蒸しケーキ)写真↓鍋底に皿を敷いて水を入れお湯が沸いたら①~③の食材の入ったポリ袋を入れて加熱する。写真で見るとご飯やおかずを作っているようには見えませんね。しかし出来上がりを見ると、確かお米がご飯に変身していました。(注)ポリ袋から空気が逃げないのでみりんや、アルコールはそのまま使うと破裂の可能性があるので煮切ったものを使う事。油は高温になるのでごく少量のみ使用すること。
今回の防災食は特別難しい内容ではありません。誰でも実践できて災害時でも温かい食事が摂れます。写真↓出来上がった料理の試食中です。須山会長と野間さんが参加したグループの皆さん。他団体から参加した皆さんと楽しい交流の一コマでした。
【2月例会に参加して】
2月23日(日)毎月恒例の例会に参加しました。会員の泉岡由起意さん(84歳)の人工内耳体験談を伺い、高齢であっても前向きに「聞こえの改善」に取り組んだ泉岡さんの姿勢に深く感銘を受けました。お話の最後に市大病院の荒井医師と言語聴覚士の先生との信頼関係があって今がある。声の小さい友人の話も聞き取れるようになり感動したことも述べられていましたが「うん、うん、良かったね!」と同じ人工内耳装用の私もお話を伺って嬉しく思いました。
泉岡さんのプロフィール=62歳の時、親の介護で長く勤めていた東京の会計事務所を退職、その後は地元の地区センターに勤務。80歳過ぎ頃から難聴が加速し大好きな音楽も楽しめない、補聴器を装用しても会話が良く聞き取れなくなり、うつ状態にまでなったそうです・・
息子さんからも背中を押され昨年、人工内耳手術を決心されました。
術後、久しぶりに手話学習会に出て来られた泉岡さんは、一皮むけたような晴れやかなお顔をされていました!何か今までと雰囲気が違うので「久しぶりね、元気だった?」と話しかけたところ、「人工内耳が上手くいったのよ」とお話を聞いた記憶があります。
しかし、人工内耳の手術を受けても残念ながら全員同じ結果とはなりません。後半の自由トークの時、Aさんが語ったお話では、数か月前に人工内耳手術を受けたが、過去に罹患した病気が原因で望んでいたような結果とならなかったとのこと。彼女の胸の内を思うと、とても残念でなりませんでした。これからの人生まだ長いよ。めげないで!!↓例会参加の皆さん
【事務局長のつぶやき】
例会で難聴になると滑舌が悪くなると言う話が出ました。Yさんは、対策として意識してゆっくりしゃべるようにしていると言われていましたが、私も日頃、滑舌の悪さを実感しているので、なるほどと思いました。
たまたま帰宅後に読んだ早口言葉に関する書籍の著者であり演技トレーナーとしても活躍する佐藤正文さんと、共著者で脳機能の専門家である福山秀直医師の話がネットに掲載されていたので紹介します。滑舌を良くする方法の一つといわれる「早口言葉」。ナレーターや声優・役者など、声を生業にする人にとっては日常的なものかもしれませんが、殆どの一般人にとっては「子どもの頃にした1種の“遊び”」であり、大人になるとめったに口にする機会もありませんね。
早口言葉にも様々あり、人それぞれ苦手に感じる要素は大まかに『7種』に分類され、私の場合、特に喋りにくいと感じたのは下記の内、2種類ありました。スムーズにしゃべれるものと苦手なものがはっきり区別できます。繰り返し練習を続けることで脳の血流はしだいに下がっていき、脳をそれほど使わなくても突っかからずに早口言葉が言えるようになるそうです。「そこまで上達すれば日常会話での発語もよくなっていき、物忘れの改善などにも役立つ可能性があります」と福山医師が解説されていました。皆さんもトライしてみませんか~
【苦手:その1】サ行→「笹の寿司 紫蘇の寿司 そこの寿司」「先週の選手数と先々週の選手数」【苦手:その2】タ行→「立てても 立てても 倒れる竪琴」「トドなどと共に 徒党を組むのは難しい」【苦手:その3】カ行「掻くか 掻かないかに 拘らず赤く崩れる」「海上自衛隊の艦艇 海賊対処活動中」【苦手:その4】ラ行「ラダレデ ロドダラ デレドロ」「弓やら矢やら やたらにあります」【苦手:その5】同じ音が続く「そのバナナは 奈々の バナナなの」「引き続き 一人ずつ 説得を続けています」【苦手:その6】小さい“や・ゆ・よ・つ”が入る「魔術師手術中 奇術師施術中」「水陸両用車両 療養者専用車両」【苦手:その7】ひと息で言いにくい・言い切るまでに呼吸が続かない。「道端の石地蔵 50畳の柔道場 お嬢さんの理想像 平和の少女像」「車掌さん車内でシャックリのし通し 社長さん車内でシャックリのし通し 市長さん市庁舎でシャックリのし通し」
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